「起きたら昼だったんだよ」
欠伸をしながら怠そうに答える。
それにあたしは小さく溜息を零した。
視線を感じ、チラッと横を見ると
優心が驚いた表情であたしと紘也を
交互に見つめていた。
「みっちゃん いつの間に久我くんと
知り合ったの?」
そうだった 優心に言ってなかった。
「前 話したでしょ?屋上で会った変な
男がいるって それが紘也」
「...なっ!よ、呼び捨て!?
2人はどーゆう関係なの?」
優心は混乱しまくっているのか 頭が回っていないようだった。
んー どーゆう関係って言われてもな...
どう答えようか頭の中で考えていると
グイッ
頭の上にあった手が肩に回って
紘也の方に引き寄せられた。
「俺の女」
いきなりのことで受け身がとれなかった
あたしはバランスを崩し、紘也の胸にダイ
ブする形になってしまった。