それがどうしようもなく、嬉しくて。
あたしは静かに笑った。
「「いただきまーす」」
あたしとなごの声が重なり、お母さんはなんだか嬉しそう。
お父さんは今日も遅くなるのか……。
隣で美味しい!美味い!と連呼してるなごを無視し、あたしは1人パクパクと食べた。
「あ、そうだ、綻」
「ふぇっ!?」
「ぶっ! なんだその返事!」
だ、だって…! なごがいきなり呼ぶから……!
「そんな顔しても俺のせいじゃねぇし!」
そんな顔って、どんな顔よ…。
言いたいことが幾つかあったけど、あたしは黙っておいた。
「で、どうしたの?」
未だに笑ってるなごのお箸が震えてる。
「もうっ!なご!」
あははは!と、豪快に笑うなごにさえキュンとするこの胸はホント異常。
ってか、あたしが馬鹿なだけだったりして…。
「や、なごに勉強教えてもらいたくて」


