泣いてるあたしをそっと起こしてくれたなごの手が、躊躇いがちにあたしの頬に触れる。
「ごめん、綻、押し倒して…」
違う、違うよ…。
あたしはそんな思いを込めて必死に首を振った。
なごは悪くない。臆病なあたしが悪いの。この関係を壊したくないって。なごと、一緒にいたいって思ってるから……。
ねぇ、来笑。
あたし、笑ってるって決めたけど、ダメだね。すぐ泣いちゃう。
でも、今だけは許して欲しい。
それと、なご、この関係が壊れたら、それは間違いなくあたしのせいだから。
なごは、自分を責めたりしないでね。
「なごっ…」
あたしは堪えきれなかった想いをなごにぶつけるように。
なごがいなきゃダメなんだよって、全身で訴えるように。
なごの首元に抱きついた。
「ちょ、綻…っ!」
焦ってるなごを無視してあたしは泣くばかり。
ごめん、ごめんね、なご……。
あたし、やっぱり、どうしても、なごが大好きなの…。


