はつ恋かた思い



「ごちそーさまー」


そう言って食べ終えたなごがあたしを見る。


「…それ、あたしじゃなきゃ、ダメなの?」


卑怯な質問だな。


きっとなごは、『綻じゃなきゃダメ』って言ってくれる。そう分かって、こんな質問してるんだから。


それでも不安なあたしは、俯きながら返事を待つ。


「綻、が、いい」


そう言ってあたしの頭を撫でるなごに、笑顔を向けた。


「ありがと、なご」


そう言うとなごも笑ってくれる。 あぁ、この笑顔好きだなぁ、なんて。


もっと言うと、なごが好きなんだけど。


もうね、"なご"って存在が好きなの。


「ほら、綻、行くぞ」


なごはあたしの手を取り2階へと上がって行く。


「ちょ! なごっ!」


手!手!! プチパニック状態のあたしを知ってか知らずか、なごは「ん?」って顔をしながら振り向いた。