フテキな片想い



着心地が良さそうな素材で、楽なもの。


アースカラーであることくらいがこだわりで、自分のサイズを注文したつもりでも、海外からの輸入だと、規定サイズが日本版とは違ったりして、ブカブカのまま着ていることもあるそうだ。


脚の位置が異様に高い、パリコレモデルみたいな男性店員さんが、メインのパスタを運んで来た。


顔が小さいし彫が深い顔をしているから、ハーフなのかもしれないなと思った。


つばさんはカルボナーラ、私はボロネーゼ。


味見とお互い一口づつ分け合った。


もっちりとした食感の生パスタはおいしい。


生パスタって輸入食品のお店で買えたっけ?後で玲央さんにおねだりしてみようっと。


「女の子らしい恰好がしたくなった理由って、もしかして、つばさん、好きな人できたとか?」


パスタをぺろりと平らげた後で、酸味の強いブラディオレンジジュースを飲みながら、ふと思いついた考えを口にする。


「え?何で、解ったの?」


クールなつばさんが口に含んだカルボナーラを、吹き出しそうな位に驚いてむせていた。


「大丈夫?」とお冷のグラスを差し出す。


「美雨って、ボーとしてて、鈍感そうなのに、意外に鋭くてビビった」