「ごめんね、いきなり、複雑な家庭の事情を話出しちゃって」とつばさんは詫びた。
「とんでもない。複雑なのは、うちも一緒です」と大きく首を振って返すと、ふっと笑みを零す。
「一番上のお姉ちゃんとは十歳、二番目のお姉ちゃんとは八歳離れてるんだよね。今のお母さんが前の結婚を十代の時にしたらしくて、うちのお父さんとは同年代ではあるんだけどね。丁度、中学に上がった位の時かなぁ、家族会議みたいに全員食卓に集まって、実は……みたいな感じで、告白されたんだよね」
「両親的には私の反応にドキドキしてたらしいけど、意外に私は、あぁ、だからお姉ちゃんと私は似てないんだって、妙に納得して」別に、血が繋がってないから姉妹間が上手くいってないとか、血の繋がりがないから母親がぎこちないとかは全くない。
母親も姉たちも優しくて、すごく私を可愛がってくれている。
血の繋がりを忘れる位、仲のいい家族で、私は恵まれてるって思ってるんだけど____とそこでつばさんは言葉を濁す。
「お姉ちゃんたちは、本当にカワイイんだよね。お人形さんみたいで、ヒラヒラのスカートとか、キラキラしたヒールのサンダルとか、妹だから贔屓目なのかもしれないけれど。私は背も低くて、短足だし、血の繋がりないならお姉ちゃんたちみたいに絶対なれないじゃん!って、幼心にひねくれちゃって、だったら、男子みたいな恰好でいいやって」
つばさんは、普段は洋服はネットで買っているらしい。

