美雨を背負うと、二階の部屋と階段を上った。
「大丈夫?何か、真央、重しをつけてトレーニングしてる人みたいになってるよ」
電気を付けたり、扉を開けたりと先導してくれる星夜が、そう言って笑う。
ブリブリした悪趣味なフレーム付きのベッドに下ろすと、ここまでの重労働をしらず、当の本人は、むにゃむにゃと何を言っているのか解らない寝言を呟き、笑っている。
途中で寝てしまったとはいえ、あんなグロい映画を観てたのに、楽しい夢を見ているらしい。
風邪を引かないように、掛布団を掛けてると、星夜と二人、美雨の部屋を後にする。
丁度、廊下を挟んだ向う側の部屋から、部屋着に着替えた晴美さんが出て来た。
「あら?また美雨を運んでくれたの?もぅ、我が娘ながら、どこでも寝ちゃうんだから……いつもありがとね、真央くん」
いや、別に。慣れてるし。
笑顔で労う晴美さんに、小さく頷く。
「晴美さん、まだ仕事してるんですか?」

