フテキな片想い



マジかよ……またまたおかしな展開になってしまった。


美雨は新たに星夜用のアイスを買ってるし。


「星夜の分、俺が出そうか?」


店を出た所で、美雨に声を掛けた。


「財布持ってないのに?」


そう訊ねたられた所で、「あっ」と思い直した。そう言えば、手ぶらだった。


美雨が持つアイスが三つ入ったコンビニ袋を奪い取ると、両手をスウェットのポケットに突っ込んだ。


「いいの。私もバイトしてるから、たまには奢りたいの。だって、真央、ジャンケンするといつもわざと負けるんだもん」


「気付いてたのか?」


急に恥ずかしくなり、顔が熱くなって来た。


「うん。だから、私も最近は、わざと最初にグー出してた」


「性格悪っ!」


そうツッコむと、美雨はえへへと笑って誤魔化した。まったく、勘がいいのか悪いのか。


「今度からは、フェアに勝負してよね?約束」