「ところで二人は、こんな時間にお散歩デート?」
「星っ……!」と言い掛けた所で、「これから映画鑑賞するの。アイス食べながら、ホラーを観るんだよ」と美雨が丁寧にこれからの予定を述べた。
「確か、真央のお兄さん自慢のシアタールームがあるんだってね?いいなぁ、僕も参加したいなぁ。家帰っても、今日は一人だから寂しいんだよ」
星夜は上目遣いに俺を見る。
「誘ってくれないかなぁ」と視線が訴えている。
今の時間から家に来るってことは、そのまま泊まるってことだろう?誰が誘うかよっ!と睨みを利かせる。
「えー、家に誰もいないの?それは寂しいね……じゃあ、星夜くんもうちにおいでよっ!」
「えっ!?いいのっ!?」
美雨の提案に、星夜の表情がぱっと明るくなった。
逆に俺はそのまま、芸人並みのリアクションで、前のめりにずっこけそうになる。
「もちろん!私、真央の友達を紹介してもらうの初めてだし。みんなで観た方が、きっと楽しいし。あ、星夜くんの分のアイスも買おうか?何がいい?」
「ありがとう!すぐ、上がるからちょっと待ってて!」
星夜はトイレから出て来た夜勤の人と交代すると、慌ててスタッフルームに消えてった。

