星夜の性格から、俺の嫌がることは基本的にしないだろうけど、たまに突拍子のないボディブローを喰らう時がある。
何より、星夜は俺の気持ちを知っている。
あぁ、面倒くせぇな、まったく。
「俺も行く」
「えっ?」と美雨は驚いた顔をした。
「何で?負けたの私なんだけど?真央も付いて来るんじゃ、罰ゲームにならないじゃん!」
「うるせぇーな。お前、抜けてるとこあるから、頼んだのと違うの買ってきそうだし」
「なっ!?……解んなかったら、電話するってば、何なの?もう、私が抜けてるとかっ」
美雨がぶぅぶぅ文句を言い出したので、お兄のクロックスを引っ掛けて、玄関の扉を勢い良く、開く。
「行くぞっ!」とぶっきらぼうに告げ、振り返らずに階段を降り切った。
「もぅ、真央って時々、意味解んないっ!」美雨は嘆きながら、俺の後ろを付いて来た。

