フテキな片想い



まぁ、知った所で個人的に連絡することはないのだけれど。


ファミレスのバイト仲間でも、ボウリングに出掛けたり、遊園地行ったり、成人限定の飲み会に参加は出来なくても、集まる機会はある。


幡谷さんも何となくその輪の中にいるし、自分も毎回参加してバイト同士の絆を深めたいリア充タイプではないから、そのままでいいとも思ってる。


「幡谷先輩とカラオケ行ったことある?」


「いや、俺、カラオケ苦手だし」


「そうだね、真央ってカラオケ苦手そう……幡谷先輩ね、めちゃくちゃ歌が上手いの!私、びっくりしちゃって!歌うま番組の高校生大会出たらいいのにって思ったよ。バラードがいいよ~。真央もバイトの人たちとカラオケ行くなら、幡谷先輩にリクエストしてみるといいよ」


「あぁ」


多分、カラオケに行くことはないと思うけど。


適当に返事をすると、「本当に、歌声で涙が出てくるって感覚が解った。芽衣子なんて号泣してたし」と更に、幡谷さんを褒めた。


「幡谷先輩は、真央に何か言ってた?」


「いや、最近、同じ日にシフトに入ってても、入りと終わりの時間帯がかぶらないから、挨拶位しかしてないな」