先輩の背中でコソコソと話す。
「バックが女子トイレって微妙じゃない?」
いざ、三人でポーズを決めた所で、幡谷先輩が突っ込む。
「ですよね~、せめて渡り廊下に出ましょう!」
きゃっきゃっとはしゃぎながら、芽衣子が先導する。
先輩との記念撮影が終わると、「芽衣子~、次、出番だよー。どこ行ってたの?」廊下の向こう側から同じクラスの子が、手を振りながら叫んでいた。
芽衣子が出場する卓球の試合が始まるらしい。
「先輩、写真、ありがとうございましたっ!では、また!美雨、後でねっ!」
芽衣子はぺこりと頭を下げて、パタパタとクラスメイトの女の子の元へ駆けて行った。
「美雨ちゃんは、何の競技に出るの?」
「私は、運動音痴なんで、ドッジボールだけで。早々に負けちゃいました。後は、みんなの応援です」
芽衣子の後姿を見送っていると、不意に幡谷先輩が訊ねた。
「あ、幡谷先輩のバスケの応援にも行きますね。今度はフラフラとコートに入っていかないようにします」

