フテキな片想い



彼女のトレードマークであるツインテールには、キャンディみたいな真っ赤なボンボンが付いている。


体操着の右腕の辺りには実行委員の印である腕章が付けられていた。


球技大会はクラス毎のチーム戦だ。


校庭で行うソフトボールにドッジボール。


体育館で行うバレーボールとバスケットボール、後はなぜか卓球の五種目で争われる。


対戦はクジによるトーナメント式で、一年生であろうと三年生だろうと関係ない。


強いものが勝つのだ。


芽衣子も私も運動は苦手で、出場種目であるドッジボールは、一回戦で早々と負けてしまった。


自分のクラスの応援をしつつ、芽衣子の実行委員の仕事を手伝ったりしていた。


「次のバスケの試合、私得点係なんだけど、幡谷先輩が出るみたいなのっ!美雨、お願いだから、私の代わりに先輩の雄姿を写メってくれないかなぁ」


体育館に着くなり、芽衣子に物凄い剣幕でお願いされた。


解ったと頷き、「じゃあ、適当に撮って、芽衣子が気に入ったショットを、後でLINEで送るね」と約束した。


入口で芽衣子と別れ、壁際のホワイトボードに描かれたトーナメント表を確認する。


芽衣子憧れの幡谷先輩がいるクラスは、二回戦に進んだみたいだ。