フテキな片想い



私の働く「おひさまカフェ」のオーナーは、遠藤(えんどう)さんというママより五つ年上の女性だった。


遠藤さんは三人いるお子さんたちの末っ子が大学生になり、親の手を離れたらしく、念願だったカフェをオープンさせたのだと教えてくれた。


趣味のお菓子作りが功を奏して仕事になり、日々、お菓子作りに明け暮れる遠藤さんは、忙しそうだけれど、いきいきとしていた。


私が遠藤さんが好きな所は、いつもニコニコと笑みを絶やさないことだ。


初めてのアルバイトで、緊張する私にも、一つ一つ丁寧に仕事を教えてくれ、少しの失敗も笑い飛ばしてくれる器量の良さがあった。


おおらかで、優しくて、温かい。


まさにお日様みたいな人だ。


少しぽっちゃりとした体形と、ドーナッツみたいなまん丸の顔がそう思わせるのかもしれない。


スーツを着こなし、颯爽と仕事をこなし、年下の彼と釣り合うように、いつも身なりを気にかけているママとは、だいぶ違う。


けれども二人とも働く女性だ。


お店には、平日の昼からシフトに入っている主婦の松岡さんと、夕方からと土日に入っている大学生の多部さんの二人のスタッフがいた。


私を入れて、四人。


みんな女性ばかりのアットホームな雰囲気の小さなカフェだ。