フテキな片想い



店の奥はイートインのスペースになっており、木目調の家具で統一されていた。


天井は空の壁紙で、奥のスペースが靴を脱いで上がれるのか、人工芝が広がっていた。


小さな子供たちを連れたお母さんたちのグループが、芝の上に座り込んで、片隅にあるオモチャで子供たちを遊ばせながら、楽しそうに話ていた。


まるでピクニックに来てるみたいだ。


イイ感じのお店だなぁ。


店員さんも優しそうだし、芽衣子を連れて来たら喜びそう。


ずっと「かわいい~」「かわいい~」って言ってるかもしれないけれど。


何気なく、ショップカードを貰って、またそのドーナッツが優しい味で美味しくて、たまたまショップカードに乗っていたHPのアドレスにアクセスをして、アルバイトを募集しているのを知った。


早速、電話を掛けてみて、高校生でも大丈夫なのを確かめてから、面接を受け、そして採用され、今に至る。


家から歩いて十分足らずというのと、お店自体の閉店が八時なので、遅くても九時には家に帰ってこれるというもあって、アルバイトをすると言ったら、渋い顔をしていたママのOKも得た。


今ではママは自分のお店のスタッフに、この店のドーナッツを時々差し入れするみたいで、いいお客さんになってくれてるし。