フテキな片想い



蛍さんと別れると、今度は真央を探す。


真央に今、伝えたい事がある。


体育館の入り口に戻ると、渡り廊下の向こう側から、「美雨ちゃ~ん」と声を掛けられた。


星夜くんだ。


星夜くんは、息を弾ませながらこちらに向かって駆けて来た。


ハーハーと両手を膝に付き、蹲るようにして、息を整えると、顔を上げ、「大変!真央がどっかに行っちゃったんだ」と告げた。


蛍さんの告白の途中で、すっとその場を離れたらしい。


「顔色悪かったから、気分悪くなって、外の空気を吸いに行ったのかな?って最初は思ったんだ。でも、いつまで経っても戻らないから、僕ら、サカチューのサポート頼まれてたからね。頼まれ事を、途中で投げ出すようなタイプじゃないし。携帯に電話してみても、繋がらないし、LINEも既読にすらならないんだ」


星夜くんは慌てて、校内を探しに行ったらしい。


男子トイレや教室にも真央の姿はなかったらしい。


「カバン置いたままだったから、校内にはいると思うんだけど……やっぱり、辛かったんだね。兄さんが目の前で、美雨ちゃんに目の前で告白するの。最後まできちんと聞けば、勘違いで済んだのに」


そう言って星夜くんは、足元に視線を落とした。


星夜くんも、私たちの間にあったことを真央から訊いて、既に知ってるようだった。