フテキな片想い



初めて会った時も、女の人と一緒だったし、真央から星夜くん経由の蛍さんの噂も聞いてたし、女の人が常にいないとダメな人なんだなぁって思ってた。


「だから、さっきの告白も、冗談なのかなって、ちょっと思っちゃいました」


「美雨ちゃん、いつもまた冗談って言ってはぐらかすけど、俺、いつでも本気だったんだよ?それは信じてよね」


蛍さんは指の間から顔を出し、恨めしそうに私を見た。


「ごめんなさい。私、前に失恋してから恋に憶病になっちゃってたんです。蛍さんが私を好きだって言ってくれたの、嬉しかったんです。こんな私を好きになってくれて、ありがとう。でも、私、気付いたんです。蛍さん、言ってくれましたよね?どんな事からも守ってくれるって」


蛍さんは力なく頷いた。


「私は男の人が守ってくれなくても、自分で戦えるような強い女になりたいんです。私のママみたいに。守ってもらうより、一緒に寄り添って戦えて、励まし合えるような人がいいなって、好きになるならそういう人がいいなって思ったんです」


そう思ったら、ふと浮かんだ顔があった。


「蛍さんは、お世辞じゃなくてもカッコイイし、女好きさえ直してくれたら、きっと素敵な男性になると思います。私なんかよりずっとかわいくて、いい子が見つかると思います」


蛍さんのおかげで、気が付いたよ。


私が傍にいたいって思うのは、不器用で、不愛想で、でも寂しがりで、本当は優しい男の子なんだって。