フテキな片想い



舞台下を確認すると、その場所に真央はいなかった。


真央もイベントの運営委員だったみたいだ。


人を掻き分けて、告白された相手の女の子にマイクを向けていた。


蛍さんが告白するってもしかして、知ってた?そう思ったら、気が重くなった。


ざわざわと観客から声が上がっている。


坂高のモテ男子、蛍さんを振るなんて、嫌な女だと思われただろうか?周りの(特に女子)視線が痛い気がする。


舞台上に次の告白者が現れても、鼓動は早いままだった。


「潔く振ったね」


頑張ったと芽衣子は肩を抱いてくれたけれど、足の震えは止まらなかった。


「もったいなかったんじゃないの?彼、美雨のこと大好きだから、尽くしてくれそうだったけど?」


つばさんの問いに、首を横に振った。


「これで、いいの。芽衣子、つばさん、私、蛍さんに会って来てもいいかな?もうちょっと、話したい事があって……」


芽衣子とつばさんは顔を見合わせて頷くと、行っておいでと背中を押してくれた。


お礼を言って、体育館を出た。


入口の前で先導していた「案内係」と腕章のついた生徒に「さっきの告白に参加してた人達って、どこにいるんですか?」と訊ねたら、体育館内にいなかったら、体育館裏にいるよと教えてくれた。