「そうか」
元気でやっているのなら、良かった。星夜くんから貰ったメダルをブレーザーのポケットにしまう。
「美雨ちゃんは、ちょっと元気がないみたい」
「そうかな?いつも通りなんだけどなぁ」
明るく笑い飛ばすつもりが、乾いた声しか出ずに、口を閉じた。
すぅと息を吸って、吐いて、「本当は__」と星夜くんの目をじっと見つめた。
「今日、真央と話したくて来たんだ。星夜くんは、友達同士で住むの楽しいって言ってくれてるのはありがたいんだけど、私は、やっぱり真央に帰って来て欲しくて」
「うん、僕もそう思うよ。真央は家に帰るべきだ」
穏やかな笑みを浮かべたまま、星夜くんはきっぱりと答えた。
「だから僕は美雨ちゃんを応援するよ」
「応援?」
「最近の真央は色んな事を考え過ぎで、元々、口に出してないだけで、心ん中に抱えてたものはあったのかもしれないけど、悩んでるみたいで苦しそうだった。美雨ちゃんと話す事で真央が少し楽になるなら、僕は美雨ちゃんに頑張って欲しい」
「LINEも電話も無視なんだけど、私の話、聞いてくれるかな?」

