「流行りなんだろ?」と返したら、そう言われたら何も言えねぇよと口を尖らせた。
「来年は俺も出よっかな?何か女子にキャーキャー言われてるし、別にあいつらの顔、大したことなくね?むしろ俺のが、イケてね?ギター弾けたら三割増しでよく見えるのか?」
「井岡くん、モテたいんだね」
星夜がフフと笑いながら答えた。
「結局、女子との交流なく、文化祭が終わろうとしている……坂女の制服着た子も、カワイイ子も結構いたのに……」
「井岡くんだったら、いい子見つかるよ。今日一日で、そんなに落ち込むなって」
星夜が井岡の肩を叩き励ましている。
「セヤさん、お前って本当にいい奴だなっ!何でお前は女じゃないんだ?」
井岡が星夜をぐっと抱きしめ、くだらない事を口にする。
どっちが、モーホー劇場だよとツッコミを入れたくなった。
何気なく入口扉の付近を見ていたら、女子が三人、体育館に入って来た。
俺の目はその三人の一人に釘付けになる。
……美雨だ。

