蛍先輩は驚いた表情で目を見開いた。
「別に、傷つけるつもりはないんだけど?」
「でも根っから女好きなんだろ?美雨に告って、付き合ったとしても、すぐに他の女に目移りする可能性もあるんだろう?そしたら、美雨を捨てるだろ?」
つい口が滑ってしまった。蛍先輩を、親友の兄を、デスるつもりはなかったのに。
「根っからの女好きってヒドイなぁ。ネガティブに考え過ぎだよ、真央は。それに、美雨ちゃんに執着し過ぎじゃない?ただの弟のくせに」
___ただの弟。そうだ、蛍先輩の言ってる事は正しい。
「この間も感じたけど、真央って何で、美雨ちゃんが絡むとそんなに必死なワケ?同じ家に住んでるからって、美雨ちゃんが自分のものだって勘違いしてない?」
___そんな事ない。
俺は、ただ、美雨の泣き顔を見たくないんだ。
美雨にはいつも笑っていて欲しい。
幸せになって欲しい。
彼女を幸せに出来るのが、何で俺じゃないんだ?
違った形で出会ってれば良かった?
そんなのただ願望だ。
何で、何で、なんで?
悩むのはいい加減、もう飽きたんだよ。

