きっと器用な蛍先輩は、上手く立ち振舞ってるかもしれない。
「へぇ、蛍先輩をそんな気持ちにさせるなんて、相当な子ですね?」
嫌味たっぷりな言い方をした。
蛍先輩はフフと笑いを漏らすと、マグカップをテーブルの上に置いた。
「本当、カワイイよね。美雨ちゃんは___」
___やっぱりと思いつつも、蛍先輩の口から出た言葉にショックを受けている自分がいた。
「まだ、男と付き合ったことないんだろうね。花束あげたら、瞳をキラキラさせて喜んでくれるし、そういうピュアな反応?自分を良く見せたくて、俺に気があるのをアピールしてくる女と違って、新鮮だよね。俺が手取り足取り教えたくなっちゃうよ」
蛍先輩はそう言って、自信たっぷり笑みを向けた。
まるで美雨が自分のものになるのを、確信しているみたいだ。
「文化祭で、公衆の面前で、美雨に告るつもりなのか?」
訊かずにはいれなかった。
「それは、当日まで秘密だよ。サプライズが売りのイベントなんだからさー」
蛍さんは腕を組み、背もたれに体を預けた。いちいち余裕のある態度がムカつく。
「美雨を傷つけるのは止めてくれ」

