「そんなもんだよ」とのんびりとした口調で、星夜が返す。
「あれ?」
「サカチュー」の要項が書かれたプリントに目を通していた星夜が、声を上げた。
「何?」
「見て、ここ」
星夜は机上のプリントをある部分を指差した。「出場予定者」の欄だ。
「兄さんの名前が……見間違いかな?」
瞼を擦り、再びプリントを覗き込む。
出場予定者の欄には「遠野蛍 2年G組」と確かに書いてあった。……マジかよ。
「美雨が好きだ」
ずっと心に留めておくつもりだった想いを告白してしまった。
何であの時……と後悔しても今更遅い。
最近はずっと些細な事でイライラしてた。
同じバイト先の幡谷さんに告白され、しかも美雨が好きだとバレた。
蛍先輩が、美雨に対して思わせぶりな態度を取っている。
美雨は相変わらず鈍感だし、挙句の果てには晴美さんが妊娠と来た。

