フテキな片想い



部活もやってないし、ステージでバンド演奏するつもりもない。


暇ちゃ、暇。


本当は、ダルイから文化祭に参加するのも面倒だけれど、家出中で星夜の家で世話になってる以上、勝手に学校を休んで星夜の部屋で寝てるのも気が引ける。


何か予定があった方が、時間潰しになるか。


しかも井岡の先輩とやらが、約束を守ってくれるなら、一食分の飯が浮くし。


安易な考えで、俺は井岡の頼みを了解した。


井岡は満面の笑みで、「そうか、やってくれるか、サンキューな。基本、予行練習はないらしいから、サカチューの前に集まって打ち合わせする位らしいから。早速、先輩に伝えとく。じゃ、当日よろしくなー」と座っていた椅子を元の位置に戻すと、教室を出て行った。


「井岡って、文化祭の出し物決める時、面倒くさがってなかったか?」


なのにあの張り切りよう。


自分のクラスだけじゃなくて、学校全体のイベントまで首ツッコんでるし。


「みんなの中心になってワイワイするのが好きだからね。楽しいんだよ。井岡くんって、口では面倒だって言ってても、最後まで責任持って行事をやり切るタイプなんだよ」


「そんなもんなのか」


俺にはそういうの絶対無理。紙パックのコーヒー牛乳を啜った。