妄想ってまた、白タイツにカボチャパンツのおとぎ話風のコスチュームを、芽衣子は真央に着せてるのだろうか?それにしても___
「好き好きオーラって感じたことないけどな……すぐバカにしてくるし、相変わらず口悪いし」
「それは、愛があるツッコミなんだと思うよ。児玉くんには美雨に言うなって口止めされてたから、私は美雨の親友として、二人を見守ってこうって思ってたんだよ。美雨は最近、だいぶ失恋の傷も癒えてきたみたいだし。私としては、二人が上手くいって欲しいって思ってるんだけどな。美雨は告白されて、ドキドキしなかったの?」
ドキドキというか、ショックの方が大きかった。
真央と私は、血は繋がっていないけれど、近い未来に家族になるのに、(同い年だけれど)弟になるはずの真央からの告白に動揺してた。
その後で、真央が好きだと私に告白したつばさんの顔が横切った。
つばさんの気持ちを思うと、複雑な気分になった。
「……解らない」
「え~?覚えてないの?あの無表情のプリンスが、美雨の前で涙を流して、告白したんだよ?ちっとも心に響かなかったの?美雨に言うなって私にお願いしたってことは、本当は、告白するつもりなかったんでしょ?児玉くん、美雨の失恋も知ってるワケだし。それなのに感情的になって、美雨に告ったワケでしょ?私だったら、グッときちゃうけどな」

