フテキな片想い



「うん、まぁね。児玉が美雨に内緒でって言うから、昨日プレゼント渡すのも、何で私が美雨の誕生日を知ってるの?ってなるから、わざと一日遅らせてみた。ごめんね」


いえいえ、つばさんからプレゼントを頂けるだけでも嬉しいんだから!と首を横に振る。


「開けてみていい?」


「美雨、お腹弱いって聞いたから、一応、これからの季節に向けてあったかグッズと、カフェで働いてるって聞いたから、ハーブティーのセットを。何か無難な線で選んじゃった」


「ありがとうございます!すごく嬉しいっ!」


プレゼントって何を贈るかじゃなくて、つばさんが私を思って、あれがいいかな?それとも?って悩んでくれた時間が嬉しいんだ。


「喜んでもらえてよかった。つうか、また敬語出てるし」とつばさんはくすりと笑った。


「で、十六歳を迎えた気分はどう?昨日、家族で祝って貰ったんでしょ?」


頷くけれど、答えに詰まる。楽しかったのは途中までだ。


真央が突然怒って、ママの平手打ちを喰らい、家を出て行った。


そんなの、つばさんに言えない。


黙り込んでいたら、イエスの意味で受け取ったらしく、「よかったね」とつばさんは微笑んだ。