日誌を職員室に持って行き、つばさんが待つ教室に戻ると、教室に残っているのはつばさんだけになっていた。
「ごめんなさい。待たせちゃって」
机の中を覗き込み、帰り支度を始める。
「いいよ、ゆっくりで。急いでないし。はい、これ、お疲れ様」
つばさんはパックの苺ミルクを机の上にぽんと乗せた。お礼を言って受け取る。
「美雨、今日はバイト?」
「うん。五時から」
「じゃあ、まだちょっと余裕あるよね?」
つばさんは腕時計で時間を確認する。私はこくりと頷いた。
「まず、これ。一日遅れちゃったけど、昨日誕生日だったんだってね、おめでとう」
つばさんはカバンの中から紙袋を取り出した。
「プレゼント、わざわざ用意してくれたの?」
「誕生日って聞いたからね」
「真央からのプレゼント、前につばさんと買い物に行った時、いいなって思ってたバッグだった。それってつばさんが私が欲しがってたの覚えてくれて、真央に教えてくれたんだね?」

