動揺している自分に気付いた。
どうしたらいい?答えのない自問を繰り返す。
そっと真央の髪に触れた瞬間___「……触るなよ……」とくぐもった声が聞こえた。
私はその場に跪き、真央と視線を合わせた。
ゆっくりと真央が顔を上げる。
「今までずっと、そうだったの?玲央さんに言えない事、辛い事、自分の中に押さえつけて、ずっと一人で泣いてたの?」
真っ赤な目をして、私を睨み付ける真央の表情がたまらなく悲して、気付いたら真央を衝動的に抱きしめていた。
真央は私の肩におでこを付けながら、時々鼻を啜っていた。
「ごめんね。私、いつも自分の話ばっかりで、真央の話ももっと、もっと聞いてあげてれば良かった。ママはあんな風に怒ったけど、私、真央の本心じゃないって解ってるから___」
ギュッと抱きしめても、真央は魂の抜けた人形のように脱力してた。
「美雨」
耳元で真央が呟いた。
「違うんだ」
「……違う?」
「完全な八つ当たり……晴美さんが怒るのも無理ない……」

