フテキな片想い



真央は?


私は立ち上がり、真央の後を追った。


玄関を出て、石畳の先にあるプレハブチックな真央の離れ。


外はすっかり暗くなっていた。電気が付いている。真央は自分の部屋にいるみたいだ。


「真央!」


扉越しに声を掛けた。返事はなかった。ドアノブに手を掛けると、鍵は開いていた。


「真央、入るよ」


声を掛け、真央の部屋に足を踏み入れる。脱靴所には、ひっくり返ったサンダルと、くしゃくしゃになったパーティー帽が捨ててあった。


相変わらず、物が極端に少ない部屋。ローテーブルの上には、大量の紙が散らばり、工作をしていたようだ。


ベッドの上には、真央が毎週買っている漫画週刊誌が数冊、放ってある。


部屋の主の姿が見えないと思ったら、ベッドの足元にある半球型の椅子のフードが降りているのに気が付いた。


フードの奥に影が見える。真央はそこに隠れているみたいだ。


椅子の前に立ち、ゆっくりとフードを開く。


「真___」


私は椅子の中で膝を抱えて蹲る真央を発見して、言葉が詰まる。