「そう」とママはにこりと微笑んだ。
「晴美さん」
玲央さんがママの名前を呼ぶと、二人は目配せをして、お互いに頷いた。
「みんなが揃ったこの場を借りて、美雨ちゃんと真央に、晴美さんと僕から、報告があります」
急に真面目な顔をして玲央さんが語り出す。
ピリッとした緊張感があり、私は背筋を伸ばして、姿勢を正した。
「実は、晴美さんのお腹の中に新しい命が宿りました。僕との子供で、来年には家族がもう一人増えることになりました」
そう言って、玲央さんは頭を下げた。
ママに赤ちゃんが出来たって?
嘘?いつの間にそう言うことになってたの?
「今、三ヵ月に入った所なの。つわりが酷くて、高齢出産な方だし、二人には迷惑掛けちゃうかもしれないけど、新しい弟か妹を暖かく迎えて欲しいわ」
ママがお腹を優しく擦りながら、そう続けた。

