フテキな片想い



ぴしゃりと言い放つ。花束は貰って嬉しかったけど、それで舞い上がってなんかいない。


確かに蛍さんと真央は真逆な性格だし、噛み合わなそうではあるけれど、そんなに毛嫌いしなくてもいいんじゃないかって思う。仮にも、真央の友達のお兄ちゃんなんだし。


「まぁまぁ、二人共落ち着いて、お茶にしよう。真央も、せっかくの美雨ちゃんの誕生日なんだから、いちいち突っかからない」


朗らかな笑顔で、玲央さんが紅茶の入ったティーカップをそれぞれの目の前に置いた。


玲央さんがあちらを向いた隙に、ベェと舌を出して真央を反抗すると、真央はあからさまな舌打ちをして、口を噤んだ。


何か超不機嫌なんですどー。嫌な感じ。


誕生日なんだから、眠るまでハッピーな気持ちでいたいのに。


まぁ、いいや。学校で何か嫌なことがあったのかもしれないし。文化祭の準備に追われてるって言ってたから、イライラしてんのかな。


真央がイライラしてる時は、放って置くのが一番だ。迂闊に近寄ると睨まれるから怖いし。


気にしないフリ。


玲央さんが淹れてくれた紅茶に香りを吸い込んだ。紅茶の香りで気持ちを落ち着かせよう。


「美雨ちゃん、これ僕たちからのプレゼント」