フテキな片想い



クルトンとパセリを添えた濃厚なコーンポタージュスープから始まり、クレージーソルトとバジルを和えたマカロニサラダに、バルサミコソースで頂く牛フィレステーキ、マッシュポテト付き。


フルコース並みの玲央さんの料理はどれも美味しくて、当然の如く、完食してしまった。


会社辞めてシェフに転職したら?って思う位、玲央さんの料理の腕は日々成長している。


「紅茶淹れるけど、ケーキは食べれる?」


ステーキ皿を片付けながら、玲央さんが訊ねる。


「さすがにちょっと苦しいわね。ちょっと休んでからにしましょう」


ママがお腹を擦りながら、答える。


「そうだね。ちょっと冷蔵庫に入れておこう」と玲央さんは、ケーキを仕舞うと、代わりに薔薇を活けた花瓶を食卓に置いた。


さっき蛍さんが、プレゼントしてくれたピンクの薔薇の花束だ。


「何もここに置かなくてもいいだろ?邪魔なんだけど。端っこに寄せて置けよ」


「だって、せっかく美雨ちゃんが貰ったんだし。食器も片付けたし、食卓に花があるのもいいかなって思って」


真央が文句を言い、玲央さんが花瓶の置き場に困っていた。