「それ、アイツから貰ったのか?」
家に向かう途中、真央が訊ねて来た。それは花束で、アイツは蛍さんの事?
「そう」と短く答えると、「高校生の分際で、突然、花束プレゼントするとかってキザ過ぎね?」と訊ねる。
「そうかな?オーソドックスかもしれないけど、嬉しいよ。お花貰うのなんて、初めてだし」
これが私の誕生日のプレゼントなんて、真央は知らないんだろうな。
訊かれた事ないから今日が誕生日だと言ってないのは、仕方ないんだけど。
何となく、ムッとした言い方になってしまう。
いやいや、真央に八つ当たりしてもと首を振る。
蛍さんが、駆け付けてくれて、誕生日を祝ってくれたのは、正直、驚いたけれど嬉しかった。
去り際も、今日はあっさりしてたし。
「真央は、今日バイトないの?珍しいね水曜日は割とバイト入れてるのに」
「だって、今日は___」
真央が言い掛けた所で、プップーと後ろからクラクションが鳴った。
振り返ると、玲央さんのバンだった。
助手席にはママが乗っている。

