「公園?どこの?」
「えっと、星夜くんがバイトしてるコンビニの先にある公園です。タコの形のすべり台がある___」
説明すると同時に、「あぁ、あそこか。ちょっと待ってて、すぐ行くからっ!」と早口に捲し立て、電話が唐突に切れた。
「え、ちょっと……」ここに来るつもりですか?まいったなぁ、何の用だろう?
ベンチの前でウロウロと歩き回っていると、「おぉい、美雨ちゃーん!」と入口の辺りで、蛍さんが右手を振っていた。
呼吸を整えながら、こちらに向かって歩いて来、私の前に立ちはだかると、背中に隠してた左手を私の目の前に突き出す。
左手にはピンクの薔薇の花束を持っていた。
「お誕生日おめでとう!……ていうか、何で今日が誕生日だって言ってくれなかったの?」
いやだって、訊かれた事なかったし。
「さっきおひさまカフェで店長さんに聞いてびっくりしたよ。取り急ぎ、近くの花屋さんで買って来た。俺の気持ち受け取って」
「あ、ありがとうございます」
花束を受け取ると、蛍さんはにっこりと笑った。

