フテキな片想い



蛍先輩の考えてる事が、さっぱり解らねぇ!


つぅか何で美雨なんだ?たまたま、家の近くのカフェで働いてるのが、美雨だったからか?


常連って、普通、こんな店先にぬいぐるみの並んだいかにも女子が好きそうな店に、高校生の男が一人で来るかよっ!


先輩は明らかに美雨を狙っている。


美雨も鈍感だから、私以外の女の子とも連絡してるし、大丈夫とか、よく解らない安心をしている。


何が大丈夫なんだよ。ていうか、現に閉店まで粘られて、どこに住んでるかチェックしようとしてたじゃないか。


……狙われている。


蛍先輩、美雨を他の女友達みたいに、とっかえひっかえして弄ぶつもりですか?


お兄に振られて、ぼろぼろ泣いてた時の美雨を思い出した。


辛そうだった。子供みたいに泣きじゃくる美雨の背中を、そっと擦るくらいしか出来なかった。


あんな美雨の姿は、もう見たくない。傷ついて欲しくない。


星夜の兄さんだし、悪い人じゃないのは、十分解ってる、頭では。


でも、本心を言えば、あの親しみやすさの裏側にある軽さを感じずにはいられなかった。