フテキな片想い



「あくまで私が思っただけだから」とつばさんは念を押した。


つばさんにまでそう言われると、何か変に意識してしまう。


男の子が私を好きになってくれたことなんて、悲しいけれど、十五年の人生の中で一度もないんだから。


でも、もし、蛍さんが私を好きでいてくれて、この先、私も蛍さんを好きになったとして、付き合ったとしたら、蛍さんにはたくさんの女友達がいるわけで、私、きっと不安でいられなくなる。


友達の中に体のお付き合いだけの方もいるみたいだし……彼氏が他の女の子とそういう事するの嫌だな。


もっと言うと、二人きりで出掛けるだけでも嫌だ。


そういうのって、恋愛経験が乏しい恋愛初心者の私のワガママで、みんなそういうのは、許容範囲なのかな。


……解らない。


ていうか、私ってば、何を蛍さんと付き合う前提で色々考えてるんだ!自意識過剰過ぎだよ。


自分で妄想を膨らませて置きながら、結果、自分がへこんでるし。


「……児玉……」


「え?」


ふいに口を開いたつばさんを見る。


「児玉なんだよね、私の好きな男って」