「みなさ~ん、こぉんにちはぁ~」
「こんにちはぁ~」
アニメ声で、何のコスプレだか良く解らないエナメルの衣装を着たカワイイお姉さんが、元気いっぱいに挨拶をする。
それに応える子供たちが、バラバラに挨拶を返している。
「お、始まったんだ。ナントカ仮面SHOW。はい、これ、お待たせ」
隣に腰を下ろしたつばさんから紙コップを受け取った。
「キョキョキョ~」
怪しい笑いを放つ怪人が突然、客席に現れ、最前列にいた男の子を攫おうとする。
サプライズの演出に、幼稚園生くらいのその男の子は、泣き出してしまった。
「大丈夫、大丈夫だよ」と隣にいる母親らしきが、男の子に声を掛けている。
「大変!お友達が攫われちゃうよ~。助けて~!みんなで、正義のヒーロー・ナントカ仮面を呼ぼう!せ~の……」
ナントカかめーん!
お姉さんの大袈裟なフリに、子供たちの声がこだまする。
チャラチャチャチャーと効果音の後に、舞台袖からとぅ!とナントカ仮面が登場した。
子供たちの歓声が上がる。

