フテキな片想い



奥には、ステージがあり、何かのショーがあるのか、観覧席は小さな子供を連れた家族で埋まっていた。


パンダさんとライオンさんの着ぐるみが、園内を周り、子供たちに風船を配っていた。


ふわふわ宙に浮く風船欲しさに、子供たちが着ぐるみに群がっている。


「何かイベントあるのかな?結構、混み合ってるね」


「ナントカ仮面SHOWだって。日曜だもんね。取りあえず、ベンチに座ってお茶しようか。クレープとかあるけど、お腹は空いてないよね?飲み物の希望ある?」


「じゃあ、ウーロン茶で」


売店に向かったつばさんの荷物を受け取って、ゲームコーナーの前のベンチに腰を下ろした。


ふぅと一息吐いて、周りを眺めた。


だいぶ過ごしやすい気温になってきたけれど、中の人、暑くて大変だろうなぁ。


子供たちに大人気のパンダの着ぐるみを見ながら、ぼぅと思う。


テントの上に設置されているスピーカーから流れるJ-POPのBGMが、突然止まったと思ったら、ステージにお姉さんが現れた。