フテキな片想い



財布の中身が足りない。


今月末に、お給料が出たら、また会いに来るからね!と手に取ったバッグに誓う。


「お待たせ」


背後から声がし、慌てて振り返った。


「何?バッグ欲しいの?」


つばさんが私の後ろにある棚に並んだショルダーバッグに、視線を寄越す。


「それ、カワイイよね」


「欲しいけど、ちょっと手持ちじゃ足りなくて……また今月のお給料が出たら、改めて買いに来ます」


「アウター買ってたもんね。次来た時もあるといいね」


つばさんの買い物が終わると、休憩にと、駅ビルの屋上に向かった。


フロアを歩き回ったら暑くなって、ちょっと外の風に当たろうとつばさんが提案したのだ。


最上階から更に階段を上った先にある屋上は、かなり広いスペースになっていた。


鉢やポット苗が並ぶお花屋さんに、ドッグラン用のアスレチックを備えた芝生。


屋根の付いた奥はちょっとしたゲームコーナーに売店。