放課後になり、部活が始まる。

彩に部活が始まる前に話したいことが
あるとだけ伝えた。

彩も快くその話を飲んでくれた。

彩も外の部活だから、だいたい
終わるのも同じくらい。

それからは部活に熱中して、
気がつけば部活も終わっていた。

骨折していたときのブランクを
取り戻すのに大変だったが、
やっと本調子に戻ってきた。

先「日向葵、お前調子はどうだ?」

 『もう全然大丈夫です。』

先「そうか。でも無理はするなよ?」

 『はい、わかりました。』

骨折していたときにお世話になった
副顧問の先生がときどき気にかけて
声をかけてくれる。

今日は顧問の先生もいないから
グランド挨拶だけで今日の練習は
終わった。

 『わりぃ、待った?』

彩「ううん、大丈夫。グランド整備も
  あったし…。」

 『そっか。』

いざ告白タイムと思うと凄い
緊張する。

 『あのな、彩。』

彩「うん、何?」

 『俺、彩のことが好きです!
  よければつきあってください。』

彩「えっ、いつから?」

 『いつからとか言われてもな…。
  物心ついたときからだし…。』

彩「そっか…。あのね、日向葵。」

 『何?』

彩「私も日向葵のことが好きです!」

 『本当か?』

彩「うん!本当だよ。」

 『はぁ良かった…。フラれるかと
  思った。じゃあこれで俺ら
  カレカノだな!』

彩「うん、よろしくね日向葵。」

 『こちらこそ。』

この日俺にとって最高の日になった。

つきあった記念として彩にキスをしたら
顔が真っ赤になったのは言うまでもない。

【日向葵】END