でも、手がぎこちなくて、なかなかネックレスがつかない。


「付けようか?」


「いえ!自分でつけれます!大人だから!」


空ちゃんがそう言うから、笑いながら見ていると、一生懸命頑張っていた。


そして、どのくらいの時間がたったかわからないけれど、空ちゃんが手を下ろした。


「…やっぱり、お願いします」

「ははっ、やっぱり子供じゃん」


そういうと、少しふくれながら椅子をくるっと回して後ろを向いた。


「はい、いいよ」