空太は、キスしたりする以外は、一度も空に手を出したりしてない。 「…空に魅力がないのかな?」 「なわけないでしょ!こんなにかわいくて仕方のない空に!」 誉めてくれているらしいカコちゃんに一応“ありがとう”と言う。 私だって、そういうことを意識したことがないわけじゃない。 大人なら誰でも通る道だって、カコちゃんも前に言ってたから。 でも、初めての私にとっては、それが不安で怖くもある。