プルルル

その時、携帯がメールの受信を知らせた。


「空だ」


まだ準備もしてないと思っていた空からのメールに、内心驚きながらメールを開く。


“おはよう。待ってるよ”


その内容に思わず頬が緩んで、返信もせずに少し急いで家を出た。


早く空に会いたい。


この2週間は俺にとって、まるで何ヵ月にも感じるような長い時間だった。