君と恋の歌


笑って手を振った空が、背中を向けて歩き出す。


いなくなるまで見てようとしたら、空が振り替えってまたこっちに向かってきた。


「空太さん、これ忘れてました」

「なにこれ…?」


手渡されたのは、暗くてよく見えないけど、紙袋のようだった。


「帰ったら開けてくださいね。…空、今年のバレンタイン空太さんにしかあげてないよ」


最後に意味深なセリフを残して、また手を振って今度こそ中に入っていった。


「なんだ、それ…」