「じゃあ、お願いします」 優しく微笑んだ空をソファに座らせて、俺は皿をもって立ち上がった。 空と出会ったときからなんとなく思ってはいたけど、空はきっと育ちが良い。 礼儀がしっかりしてて、言葉遣いが丁寧で… お嬢様だったらどうしよう… 一人でそんなことを考えながら食器を片付けてリビングに戻る。 「空…」 話しかけようとして慌てて止める。