言の葉~「死ね」と言ったら殺人ですか?~



 まさかの答えに、教室がどよめく。


 がたっと音がして、萩野クンが椅子を倒した。


 ことり、とあっけなく倒れた椅子は、萩野クンの驚きと____


 運命を物語っている。


「……は、何、公介」


 驚きで声も出ないらしい。


 そんな萩野クンを、岡本クンが真正面から見つめる。


「お前嫌いだったんだよ。いちいちモテる自慢しやがって。毎朝女みたいにカッコ気にしやがって




 
 きもいんだよ」





 自分や守以外の人が”きもい”と言われるのをはじめて耳にした。


 傍観者の気分に浸ってみる。