それは昨日と同じく朝の会でのこと。 「せんせー」 だらしなく、でも女子が言うみたいに甘酸っぱさもないそれは、男子のボスである岡本公介が発したものだった。 「何かな?」 出席確認を終え、立ち去ろうとしていた小林が立ち止る。 岡本クンが続けた言葉はやはり、 「俺、山本咲良に”死ね”って言った人まだ知ってますけど」