次の日、朝起きると頭が痛かった。


 昨日遅くまで漫画を読みすぎたせいだろう。


 一度読んだことのあるものなのに、読み始めると止まらなくなって、五十巻ほどあるすべてを読み切ってしまった。


 やっぱりこの作者さんはすごい!と感激にひたっていた昨日の自分を恨む。

 
 今日のおれが困るんだよ!


 しかし、そんな理由で学校を休ませてもらえるわけもなく、


 頭の片隅によぎったもう一つの理由では、信じてもらえるかどうかもわからない。


 実際、自分自身漫画の読みすぎゆえの妄想でないかと思う。


 でも学校に行けば、容赦なく現実が降りかかってきた。