家に帰ると、リビングからアニメの乱雑な音が聞こえてきた。 これだから幼児もののアニメは嫌なんだよ、と評論家ぶって顔をしかめる。 できることなら今すぐにでも、テレビの電源を落としてやりたいが、それはできない。 年の離れた妹が、そのくだらないアニメを楽しみに見ているからだ。 いつもの通り、リビングには入らずにまっすぐ自室に向かう。 真人が二階への階段を上る音でようやく帰ったと気づいた母親が、「おかえりー」と言ってきたがそれもいつもの通り無視した。