人ひとりが死んだと言うのに、クラスは何も変わらなかった。 変わらないように維持していたとも言えるかもしれない。 授業に来た先生が誰も空いている席に触れなかったのをいいことに、北村廉の存在はないものとして扱った。 北村廉と仲の良かった女子三人組だって、普通に笑顔で会話している。 おかしな世界のおかしな一日は終わりを告げ、下校のチャイムと同時に真人は教室を飛び出した。